Nothing to gain

得るものは何もない。

43.

コロナによる活動自粛、個人的に意識して始めたのが2月末。
先月末で半年になる。
その間は職場と自宅との往復、数週間に一度通院、本当にほぼこれしかしてない。
買い物に出る時も目的を決めてその商品を購入したら即退店。
娯楽のために出かけるなんて一切していない。

その理由は、自身の感染を防ぐためでももちろんあるけど、
それ以上に意識させるのが同居家族のこと。
数年前に大手術を受けたことから体力に不安定なところがあり、
今でも入院したりすることがある。
そんな中にこのウイルスを持ち込んだらどんな事態を招くことになるのか、
想像するだけで恐ろしい。
その気持ちがいまだに活動自粛を自身に課している。

とはいえ。

規制が徐々に解除され、少しずつ以前の日常が戻りつつある中、
それに伴って活動の範囲を広げていく人を見て羨ましさのあまり気持ちが沈むことがあるのも事実。
極限までの落ち込みを見せている経済活動を回すためにも、
戻せるところから戻すのは正しい選択だし、
これまで我慢していた分を取り戻すのも正しい選択だと思う。
自分との生活環境も違う。
そう頭では分かっていても、止められない時がある。

自分だって、舞台に行きたいし映画に行きたいし習い事再開したいし外でご飯食べたい。
それでも今は我慢をしなくてはいけない時。
でもそれっていつまでなんです?
考えても仕方のない堂々巡りを始めると余計に気持ちが暗くなる。
日常を切り取り伝えるSNSはこんな時に辛いツールと化す。


もちろんこんな我慢など小さいもので、もっと大変な思いをされている方もたくさんいるだろうと思う。
そんな方々と比べてまで声高に主張したいわけではないけれど、少し吐き出したくなった。