Nothing to gain

得るものは何もない。

55.

先日、とあるドラマのノベライズを購入。
こちら。

2010年に堺雅人さんと錦戸亮くんのW主演で放送されたドラマ。
…………もう10年も前になるのか。驚く。

堺さんといえば、これまでのドラマ作品を語られるとき、
ご存知『半沢直樹』や『リーガル・ハイ』、主演大河『真田丸』が主なところで、
少し進むと同じく大河の『篤姫』や『新選組!』あたりが出てくる印象。
(かくいう自分も『新選組!』の山南さんで堺さんを認識した。元々新選組が好きでそれまでにも色々小説や漫画を読んだりしていたけど、その紙上で表現される山南敬助の持つ雰囲気をあそこまで体現されていたのは個人的に初めてだったように思う。その頃はまだお名前も存在も知らなかったので、初めて視聴した際に度肝を抜かれて終了後に即座に調べた記憶。今でも堺さんの山南を超える山南には出会えていない。※あくまで個人的意見)

確かに上記作品はどれも良いのだけど(『篤姫』は未視聴だけど)、
個人的にはこの『ジョーカー』が結構好きだった。
物腰の柔らかい穏やかな刑事という昼の顔と、冷徹な無法の番人という夜の顔、1話の中でこの2つの顔を使い分けているのが見事だった。
ただまぁ……法で裁けない凶悪犯を私刑にかけるために暗躍する人物と組織、というベースが有るので、
出てくる犯人はどれもクズオブクズで胸糞悪くなるのだが。
ウィキを見るとそこまで視聴率も悪くなかったようなのだけど、
あまりこの作品の話をしてる方を見かけないので、ちょっと勿体無いと思ってしまう。
ただ。
昨冬に日本テレビで放送された同脚本家のドラマ『ニッポンノワール-刑事Yの反乱-』で、
突如としてこの『ジョーカー』の世界観との繋がりを見せた部分があり、Twitterが少しザワザワしたので、
覚えてる人いるんだーとちょっと嬉しくなったな。


冒頭のノベライズは、無いだろうと思いながら検索したら出て来たので驚いた。
懐かしさも手伝い、即ポチでKindleを購入しiPadに配信。
ノベライズと言いつも小説様ではなくほぼドラマ内容を文字化したような感じなのでサクサク読んだ。
おかげで10年前の視聴時のことを朧げに思い出しつつあったのだけど、
ラストが記憶の中のものと違っていた。
伊達も三上も消息を絶った様な描写があった気がしていたけど別の作品と勘違いしたかな。

三上を演じておられた大杉漣さんは残念ながら亡くなられてしまったけど、
地味に続編を待っている作品。