Nothing to gain

得るものは何もない。

2.

るろうに剣心、通称「るろ剣」の北海道篇を最新4巻まで揃えた。
以前、3巻は当時のキャラクター大集合の同窓会のようだと目にしたことがあったけど、まさにそんな感じ。
ページを捲るたびにあの頃のキャラクターが次々に現れて、懐かしさに浸っている間もない笑
とはいえ、京都篇の重要キャラクターの一部だった蒼紫と師匠を易々と来させないあたりは、
相変わらずこの二人が駆けつける際の盛り上がりを用意しているようで期待してしまう。

読者の立場としては、十本刀の面々なんかは懐かしーと思ってしまうぐらいだけど、
新月村の栄次と彼らは出会っちゃいけない間柄だったんだわ、そうだった。
斎藤に引き取られたことから、今回の登場にも違和感なく見てたけど、
宗次郎との確執を一つの見せ場にするつもりなんかな。

十本刀にもそれぞれ志々雄に与する理由や背景があって、
ときに理不尽なまでに人生を振り回された面を目の当たりにすると、
彼らも心の底からは憎めないキャラクターたちではあるんだけど、
その彼らに虐げられ同じように人生を歪められた立場のキャラクターがいるのも、あの世界観の中では事実。
それを忘れないための象徴になるのが栄次なのか。